カイザー日記

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2011年 08月 30日

近くにいること。

最近の嫁は、毎日、朝昼晩に病院へ通っている。


たとえ仕事の日であっても、普段よりも30分早い朝7時に家を出ていき、
昼休みのほとんども病院で費やし、仕事が終われば病院へ向かう。
そして、病院の出入口に鍵がかかる21時前に病院を出て家に帰ってくる。
このような生活がもう1ヶ月半続き、今も続いている。
どんなに気が滅入っていようが、寝られない夜を迎えようが、どれだけ体調が悪かろうが、
それでも朝が来れば、いつものように家を出る。


小学3年の娘は、自分の母親が病院に通っている事は知っていても、何故そこまで
するのかという事実は理解していないと思う。
娘もたまに病院に見舞いに行くけど、「いつ退院するん?」と訊いても、誰も答える
ことはできない。これが答えなのです。


あっという間の数か月。
驚きの事実がわかってからの数か月は、まるで光のような速さで時間が過ぎ去ってしまった。
生活の中心はすっかり変わってしまったけど、今の中心はこれしかない。
それでいいと思う。


今年の夏は、なるべく今治市内から出ることを控えた。
何かあればすぐに駆けつけられる距離。それが最重要だと考えた。
でも、今夏どこにも旅行できなかった娘へのお詫びに、先日、松山へサーカスを観に行った。
お詫びついでに、奮発してリングサイドの良い席のチケットを買った。
それでも、もし突然何か起こった場合には、今治へ戻るまでに1時間半という時間のリスクを
負わなければならず、嫁の心ここに非ずだったかもしれなかった。
一本の電話や「着信あり」の表示にさえナーバスになった。


診察したお医者さんは最初、1ヶ月とか2週間などと言ったとか言わないとか、、、
しかし、その言葉は、現実的には嘘だと証明された。。。というより証明した。
今は気合いというか気持ちだけなのかもしれない。
けど、その気持ちが体力をカバーしているのかもしれないと思った。


枕元に携帯は必須。いつ何が起こっても駆けつける準備はできている。
まるで24時間体制の営業マンのようだ。
目をつぶって、また明日、朝を迎えたら、嫁はいつものように家を出ていく。
僕も携帯に着信があった時にはドキドキし、発信者の名前を見たり、話の内容を聞いて
安心する日々が続く。
そんな日々がこれからも続くだろうし、ずっと続いてくれることを願っている。



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by shinya-ue | 2011-08-30 23:55 | 日記


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