カイザー日記

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2009年 03月 04日

桜井ツアー~第三章・桜井漆器の繁栄~

こんばんは!カイザー今治支部長です。

3月になってからというもの、急に冷え込みが始まり、
都心では積雪だと・・・

我が街・今治市でも、シャーベット状態の雨が降っていましたね。

春はいずこに??といった感じでしょうか

でも、春はもうすぐそこまで近づいていると信じ、楽しみに待って行きましょう!



さて、今日は桜井ツアーの第三章をお届けします。

なかなか終わらない桜井ツアーですが、今回の桜井ツアーレポートは
自分の書きたい時に、自分が書きたいようにやらせていただこうと思いますので、
何卒ご容赦くださいね。


今回は、桜井漆器卸販売商店の小谷屋・松木漆器店さんからお届けします。

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小谷屋さんは、江戸時代末期の頃より漆器の卸販売を行い、今も漆器の製造・販売を
行っている、数少ない桜井の老舗商店です。

店内では、椀舟時代の航海日誌や旗など、当時を振り返ることができる貴重な
文化財も残っており、今回見せて頂くことになりました。

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椀舟の基地は、桜井の江口港です。

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昔ここには蔵が並び、漆器の積み出しを行っていました。
かなりの隻数の船が停泊していたそうです。


でも、その隆盛は長くは続かず、その後、汽車の登場や国鉄・桜井駅の設置により、
輸送手段は、船舶から汽車へと変わっていきます。
そして、船を倉庫・寝床代わりにしての行商から、現地に店を構えるように商売形態が変わると、
徐々に江口港へ寄港する椀船は減少し、椀舟の時代は終焉を迎えました。



また、当初は黒江漆器の販売だけだったのが、やがて桜井でも漆器の自主製作が始まったり、
各国(=全国)の漆器を取り扱う漆器卸商が登場するようになります。

黒江漆器を真似たものから始まり、やがて全国の有名産地から腕に覚えのある職人を招き
品質向上を図っていくようになります。
全盛期は、明治後期から大正期のようですが、桜井に300人の漆器職人がいたそうです。




なお、漆器販売方法の変化「月賦販売の誕生」によって、漆器の販売額は向上していきました。

当初は、節季払いや年賦または頼母子講による販売でしたが、これでは最後の順番者が
数年後の購入となってしまうため、現金先渡しの分割方式を行いました。

明治39(1906)年に丸善田坂商店が、福岡で「漆器の18か月月賦」を始めたのが
史料上最初に確認できる桜井商人の月賦販売です。

桜井商人の月賦販売は、丸善田坂商店からの暖簾分けによって徐々に広がっていきます。
そうすると、漆器だけではなく、衣類や家具などにも応用されていきました。

また、桜井の漆器生産も一般庶民の嗜好の変化などによって低迷するようになり、
徐々に漆器卸商から月賦百貨店(月賦商)へ転換する商店が増えていきます。


このようにして、現在のクレジットカード会社へ続く流通系クレジット会社は生まれていき、
漆器店舗は減少していきました。

現在も残る有名どころでは、青井忠治が起こしたクレジットの丸井(または小売業の〇I〇I)です。




ただ、桜井漆器の隆盛を物語るものとして、小谷屋さんの木造3階建ての離れがあります。
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個人的には木造5階建てなども見たことがありますが、塔のように各層に屋根瓦を用いている
建築物は珍しく、まさに桜井のランドマークタワーとして、当時はそびえ立っていたことでしょう。
非常に貴重な文化財(級の建築物)を見せていただきました。



最後に、今回の桜井ツアーを通して、地元・今治市にも文化歴史を感じられる建築物や
場所があることに気付くことができました。
一つ一つの場所や物にいろんな歴史があり、それを知ることによって、また次のステージへ
進むことが出来る、そんな体験。。。
そして、記事を書いていくにあたって、自分なりに更に調べていこうとする気持ちの芽生えなど、
非常に勉強になったツアーでした。

これからは、自分でも今治の良いところを発見していけたらと思います。



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by shinya-ue | 2009-03-04 02:46 | 日記 | Comments(8)
Commented by 大成ケイボン at 2009-03-04 21:17 x
 小谷屋は、桜井漆器の歴史を学ぼうとする歴史愛好家が、必ず訪れなくてはならない場所です。訪れなくても構いませんが、一級の資料に触れる触れないが、想像力の逞しさや探究心の深度に大きく影響してきます。
 
 小谷屋さんの所蔵資料は、愛媛県歴史文化博物館に貸し出され、企画展『海道をゆく』で展示されたこともあります。今回のツアー参加者が目の当たりにした椀舟の船旗や航海絵日記が出品されました。ただし、ガラス展示ケースの中に陳列されて、触れることはできませんでした。

 木造3階建て離れがこうして日の目を見るのも、嬉しいことです。小谷屋が各国漆器問屋として隆盛をみせた時代の帳簿は、まだ一般公開されておらず、他にも企画展には出品されなかった一級資料が数多く残されています。

 桜井漆器歴史企画展を、是非、今治で開催したいものです。今回のツアーで、皆さんが受けた刺激と感動が、ムーブメントを起こす日を願ってやみません。
Commented by 釣人 at 2009-03-04 22:56 x
カイザーさんらしく素晴らしく纏まってますよ♪♪
記事を読んであの楽しかった日が思い出されます♪♪
( ̄▽ ̄)

焼き鳥計画も進行せねばならないのに…、、
今月も何かと予定が…。。
(--;
Commented by 宮窪のおっさん at 2009-03-04 23:03 x
素晴らしい記事です
おっさんは、ひとまず終了しましたが
月賦販売を書き忘れたので後日書きたいです

桜井ツアーブログで書きましたが
今回も、今治の方に見て戴きたい今治の財産でした

やっと、牡蠣ツアー書けるかな?
Commented by カイザー今治支部長 at 2009-03-04 23:31 x
大成ケイボンさん、こんばんは♪

桜井については、まだまだいっぱい書きたい事はあるのですが、
ひとまず休止させていただくという事でよろしいでしょうか?
今回のツアーではなかなか見られない、触れない、立ち入れない、
貴重かつ特別な体験をさせていただいたものと感謝しています。

そういう意味では、波止浜の蟹御殿も、まだ見ぬ聖域のようなもの。
今度テレビで観させていただきます。

実際に体験したからこそ、人に伝えられるのだと思います。
人伝えに聞いたとか、文献を読んだだけでは、真実が掴みづらいですから。
このような体験を、ご迷惑にならない程度で、市民の皆さんへ
広く行っていきたいものだと思います。
Commented by カイザー今治支部長 at 2009-03-04 23:36 x
釣人さん、いらっしゃいませ♪
皆さんそれぞれの個性が出た桜井ツアーの記事だったと思います。
それにしても、楽しかったですね~

さて、次は焼き鳥ですかね~?
今治焼き鳥も、全国に注目されるB級グルメですから、
いろいろ挑戦していきましょうか~\(^o^)/

日程調整は、なかなか難しいかもしれませんが・・・(汗)

それと、メタボツアー第3弾、既にあたためてますよ♪
おたのしみに。
Commented by カイザー今治支部長 at 2009-03-04 23:40 x
宮窪のおっさん、こんばんは~♪
今治って歴史のある街なので、きっと他にもいろんなところに
歴史的財産が眠っているのでしょうね。

それを発掘する探検隊となるべく、メタボも解消できるよう
活動を始めましょうね~♪

やっと、牡蠣ツアーですか?それとも・・・(笑)
Commented by 大成ケイボン at 2009-03-05 08:13 x
カイザー殿

 あれ?桜井の江口港に係留していた水道丸のこと、どなたも触れてないなぁ…。
Commented by カイザー今治支部長 at 2009-03-06 02:16 x
大成ケイボンさん

水道丸のこと、けっして忘れてないですから!(笑)
水道丸には思い入れがあるんです。割と♪


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